エアポンプFP-2000の修理2018年04月10日 22時40分

ブログに良くコメントをくれる☆ポテさんから

故障して動作不良の冨士灯器製のエアポンプ

FP-2000が2個あるので改良するなり有効に

使ってもらえれば進呈しますよ・・・。

との連絡があり、お言葉に甘えて

ありがたくもらいに行ってきました。^^;

☆ポテさんはヤエン釣りではなくウキ釣りで

愛媛県内のイカを釣りまくっているウキ釣り師です。(*^^*)

お目にかかるのは初めてなので市内の釣具店で

ドキドキしながら待ち合わせします。

☆ポテさんはとても気さくな方で楽しくイカ釣り談義に花を咲かせ

エアーポンプをいただきました。

しかも付属のストーンまで一緒に・・・。

☆ありがとうございます!。(*^^*)




初登場の ☆ポテさんです。↓

顔出しOKということなのでモザイク無しです。

\(^o^)/




帰りの車中からは綺麗で真っ赤な太陽が海に

沈んでいるのが見えました。




さて、さっそく家に持ち帰りポンプの中を開けて

どんな様子か見てみました。




まだあまり使ってないという事でとても綺麗な状態でした

がポンプ不良の原因は2台ともスイッチの不良でした。

モータがあるロータリーポンプ部本体は問題ありません。

このエアポンプを何かに使うにしても、スイッチ部が

壊れていると厳しいのでとりあえずスイッチ部を修理して

現状使えるように復帰させてみることにしました。




スイッチ部はかなりサビていてスライドスイッチの

クリック感が全く無くこれは接点復活剤等で

一時的に良くなってもすぐにダメになる

パターンです。(*´ω`*)




とりあえずプリント基板本体は腐食してなく大丈夫です。\(^o^)/

ダメなら基板から作ろうかと思っていましたが・・・(笑)

強度的に弱く薄い片面基板を使っています。

まずは、はんだ吸収線をつかってスイッチと

配線を外していきます。




ハンダ吸い取り器もあるのですが

経験上、はんだ吸収線のほうがきれいに

はんだが取れます。




さて問題の接触不良のスイッチを外します。

あまり熱を加えるとパターンの銅箔が剥がれるので

慎重に行います。




綺麗にスイッチが外れました。




このスイッチさえ手に入れば修理は

問題ないのですが・・・。

さてどうしよう~。




ダメ元で製造元の冨士灯器にHP上からスイッチだけ

パーツ扱いで買えませんか?

との問い合わせをするとすぐに丁寧な返事が来ました。

回答はスイッチだけのパーツ販売は出来ないとのこと・・。

ただ壊れた本体を送れば本体一式交換での対応は

可能だそうです。

本体一式交換費は格安販売での新品を買う値段とあまり

変わりなくしかも部品は外しちゃってるし、

ははは、それは無理です!

こうなったら同じ部品(スイッチ)を

自分で探すしかないなあ。^^;




もちろんスイッチ本体に型式など書いてあるはずも無く、

ネットで検索することにしました。

キーワードは : 『スライドスイッチ 2回路 3接点』 です。

スライドスイッチというのはスイッチの型式で

電気的に2回路3接点ということがわからなければ

検索は難しいと思います。←へへへ・・・自画自賛 (^O^)/

結果、アルプス電気のメーカ型式はSSSU025800 

同等(コンパチ)品であるということが判明しました。







安いプラスチック製のデジタルノギスですが

寸法測定には十分使えます。




外形図の資料とこのスイッチが同じ寸法であることを

測って確認しました。( ̄ー ̄)ニヤリ




そして小売している所、2店を購入候補にしました。






どちらもアカウントはあるのですが送料を考えて

モノタロウで他の物の購入と一緒に買ってみました。

(3000円以上は送料無料なので)

1個(税別)149円なのでとりあえず5個発注。




防水やエア漏れに使う丸ゴムパッキンも切れていたものが

有ったのでついでに適当なサイズを適当に・・・。




パッキンは安いので適当に数種類。




届いたスイッチを比べると構造は微妙に違いますが

外形は同じ寸法です。




さっそくエアポンプを分解してメンテナンスします。




この電源スイッチのクリック感が構造上

いまひとつです。

ハピソン製の方が溝が深くカチ,カチと気持ち良く入ります。




ところで分解している途中でモーター抑えのところにある

意味がわからない部品(石?)を発見しました。???




ひょっとしたら乾燥剤?なのかなあ?

だれか知っている人がいれば教えてください。

ちなみにハピソンのポンプにはありませんでした。




電池の抑え金具にもサビがでているところがあります。




全部はずして清掃します。




電池の抑えバネのサビはどうしても取りたいところです。




昔自転車のサビ取りに使ったクリーナーが有ったので

使ってみました。




この駅は粘性があって酸っぱい匂いがします。




しばらく置いておいてサビが浮いたら拭き取ります。

ポンプも分解して脱塩します。




中性洗剤に一晩漬け込んでおきました。




よく乾かせてから組み立てます。




モータ部もサビが出てたものは

サビ取りします。

写真の真ん中の2個が頂いたものです。

両端は手持ちの参考用




モータを錆取りしたあとは錆止め用のオイルを

軽く塗り熱収縮チューブを被せてモータの

錆止め対策としました。




熱風をかけて綺麗に収縮できました。

本来ならばモータの放熱の為にはビニールを巻くことは

あまり良くないのですがそんなに発熱しないので

たぶん問題ないでしょう。




プリント基板の配線を行います。

せっかくなのでスイッチだけでなく

電線もすべて交換しました。







基板には念の為、プリント基板用絶縁コーティング剤を

塗布しておきました。




電源ボックスの端子部をハンダ付けします。




出来た!!




本体スイッチ部のパッキンを交換してから

防水と滑りを良くすのためシリコングリスを

塗りました。




スイッチ部の基板をネジ止め固定して

電池ボックス部に電極を差し込み、

ロータリエアポンプ本体のモータ部に

電線をハンダ付けします。




念の為、サビ止め防止用にコーキング剤で

防水処理をしておきます。




2台とも同様にスライドスイッチを交換して

メンテナンスして完成です!




電源ON!

当たり前ですが動作します。(*^^*)

さて2台とも戦線復帰?できるようになりました。




ところで手持ちのハピソン製のエアポンプ(YH-734C)の

スライドスイッチとも比較してみました。

こちらはまったく同じ形状のスライドスイッチです。^^;




ハピソン製と冨士灯器製のエアポンプを

比較するとロータリエアポンプの構造は違いますが

基本的な構造はほぼ同じです。

しかもプリント基板のパターンや電線色(改造前の)まで・・・。

ちなみにロータリエアポンプ本体のメーカと型式は

冨士灯器製(FP-2000) :深セイ市時光電子有限公司  SC3710PM

ハピソン製(YH-734C) :応研精工  M26M21094R

ですね。ハピソン製の方が運転音が静かです。




接触不良で困っているFP-2000 エアポンプユーザの皆さん!

ハンダ付けさえ出来ればスライドスイッチの交換は

自分で可能ですよ・・・。( ̄ー ̄)ニヤリ




ただしメーカの保証が無くなりますので

お約束の自己責任でね!^^;


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ところで前回のブログでFP-2000の筐体に組み込んだ

リチウムイオン式エアポンプの防水性能が悪く

て中の基板が腐食していて壊れたと書いたけど

もう一台のメインで使用している

リチウムイオン式エアポンプの中を

恐る恐る初めて開けてみました・・。




アジ缶の水交換の時とか海水とかをバシャバシャと

思いっきりぶっかけていたんですけど・・・・。

でもさすが屋外用のタカチの防水ケース。

スイッチ周りや基板にコーキングもしていたので

全くケースの中に水の侵入は無く基板に

サビもまったくありませんでした。

\(^o^)/ わーい。

よかった~。




ただ裏側のポンプを固定する金具だけはサビていたので

きれいにサビ取りして




そしてサビ防止のオイルを塗って熱収縮チューブ

でサビないように保護しておきました。




熱集収縮チューブはいろんな事に使えます!




ネジの部分にはコーキング材でシールして

このエアポンプはメンテナンス完了です!

このエアポンプはリチウムイオン電池18650を4本

内蔵してるのでかなり長時間駆動できます。(*^^*)




ところでハピソンもUSBで充電できるエアポンプを

ついに5月に発売するようです。




やっと時代がizuyanに追いついてきたな。(笑)

by.izuyan