強制循環装置付きスキマーの製作2014年02月02日 16時16分

昨年ブログ『陸の孤島』で「愛媛ヤエン釣り同好会」メンバーのなかやnさんが

アジカン用プロテインスキマーを発表してからヤエン界に激震が走った。^^;

アジカンにスキマーをつけることはもうヤエン師達御用達の定番改造に

なってきたような感じです。(^_^;)


そしてizuyanも過去にアジカン用の自作スキマーをいろいろと

作ってきたけど今ひとつ満足ができるものが出来なかった。

①バランスよく作らないとブクブクの泡の水流だけでは海水の循環が

うまくいかない事があった。

②弁当型スキマーではアクリル製で作った為、上部の泡を貯めるところの

密閉性が悪く空気漏れがあった。

③一体物では分解がやりずらく掃除が面倒。

そこで今回酸素を含んだ水が強制的に循環するように電動灯油ポンプの

部品を使った強制循環装置付きのスキマーを作ってみました。(^^ゞ





この電動灯油ポンプや水中モータをアジカンに使うというアイデアは

以前からあったのですが『灯油以外に使用しないでください』と説明書に

注記があった事や海水でのサビ、モータの防水性など不安があって

躊躇していました。


これは使えそうだということでizuyanバージョンを作ってみました。


キモとなる部品は工進製の灯油ポンプです。↓

安いところでは1000円以下で手に入ります。

灯油入れとしては一回も使わずに、すぐにバラしました。(笑)




この部分がモータです。

灯油と直接液体で触れる部分なのでガッチリと防水(油)されています。

この部分がこの灯油ポンプのノウハウ満載の箇所でしょう。

よく出来ていますね。(^^)

このポンプは模型の推進動力用とか本来の目的ではない用途に

かなりいろいろと使われているようです。(笑)




その他の主要用品はダイソーでネジカン130,260セット

(サイズ違い2個入り105円)

という密閉型の容器を買ってきました。

フタにパッキンがついていて中の物が漏れにくいと書いてあり

今回の目的にピッタリですネ。(泡カップの部分に。)




さっそくネジカン130(容量130ml)という小さい方のカップの底に

リーマで丸穴を開けます。




この穴にペットボトルの口の部分を差し込みます。

丸穴を開けた容器の底にペットボトルの首にある抜けドメ?リングを

無理やり押し込んで、




固定用のキャップに穴を開けて上から蓋を締め込みます。




そして泡が出てくる位置を調整する為にホースを

切ってはめ込みます。

なぜか寸法がピッタリです。\(^o^)/




ちょうどいい高さにカッタでーカットします。




出来ました。

ペットボトルは強度がある炭酸用がいいです。




実は出来たと思ったんですが作ったあとでペットボトルの

太さが細いような気がしたのでもう少し大きい容器に変更しました。

よっしゃ!このメッツコーラでいこう。




泡カップ部分の詳細です。↓

エア抜き(エア圧調整用)のバルブと泡排出用のパイプです。

泡排出用のパイプは太い方が絶対いいです。

汚れ排出パイプが細いと、ネバネバの汚れでパイプが

詰まる可能性があります。




次はいよいよ灯油ポンプを使った海水の吸入エンジン部を作ります。


モータ(ポンプ)部分を短くカットしてL型パイプの部分と結合します。




L型パイプは電動ポンプのこの部分を使います。↓




結合部はパイプを重ねた後、自己融着テープをきつく巻きつけ

防水処理を行います。




その後、上からビニールテープをしっかりと巻きつけました。

海水で剥がれるかもしれないけどまあいいや!^^

さらにインシュロックで縛っておきます。




次は海水とエアが混合(ミックス)される容器を作ります。

ネジカン260(容量260ml)容器を使います。

蓋の反対側を鉄鋸で切り落とし空気と海水のミキサー部を作ります。




容器の横に穴を開けてポンプを差し込み付属の黄色いストッパーで

抜けないように固定します。




下部の蓋の部分には穴を開けて装着した時、ずれないように

吸盤を付けます。




横から見たところです。

モータの付属電線を通しておきます。

エアーの吸入パイプはL型に変更しました。




海水の吸入口にはゴミよけのフィルターを取り付けました。




全体図です。




さてこのスキマー用 灯油ポンプの排水能力を動画で見てみましょう。

モータの駆動電圧はニッケル水素電池1.2Vです。





このポンプは定格が3Vなんですが1.2Vでも十分排水能力があることが

わかります。

さっそくアジカンクーラーにキスゴム(吸盤)でセットします。




上部の泡カップ部詳細です。

接続部はエアが漏れないようにチューブをパッキン代わりに

きつめにいれます。




と、ここまで作って何日も放置プレイ?です。

ところが急に高知にヤエンに行くことになり前の晩に

徹夜で(笑)突貫工事を行いアジカンに固定する電池収納部を

作りました。

クーラに躊躇無くドリルで穴を開けて




バッテリを固定する為のステー部を作ります。

この部分(固定方法)は先人の方のアイデアです。




電池収納部はホームセンタで買ってきたタッパを使います。

(ダイソーにはぴったりの物を見つけることが出来ませんでした。)

本体裏に電池固定用の金具(廃品利用)を取付け、




側面には丸い穴を開けて電源ON/OFF用のトグルスイッチを

取り付けます。




そして海水がかかって接触不良になるのを防ぐためトグルスイッチ用の

防水キャップを取り付けました。




電池ホルダは単一用2個を取付て並列接続します。

パワーよりも時間を稼ぐためです。




電池BOXは両面テープで固定しました。




電池ボックスをクーラーにマジックベルトで取り付けて完成です。

\(^o^)/




アジカンクーラの全体はこんな感じです。

段々とクーラが派手になってくるな・・。(笑)




さてポンプを駆動する電池ですが、ここは単一のニッケル水素電池

東芝のIMPULSを奢りました。




INPULS専用の単一充電器もAMAZONでGETしました。




さてこの東芝の単一電池の容量はなんと驚きの8000mA/hです。

繰り返し充電500回と記載があります。




ちなみにパナソニックの電池は5700mA/hと東芝より容量は少ないのですが

東芝の倍の1000回使えるとなっています。

(毎日ヤエンに行っても3年分は軽くいけるな。(笑))

容量をとるか時間を取るか悩みますね。

(どちらも充電には専用の充電器が必用です。)




ところでこのポンプ用モータの消費電流はいくらなんでしょうか?

1.2Vのニッケル水素電池をつないで無負荷の状態で電流を計ると

0.32A(320mA)流れました。

負荷(水の抵抗)がかかるともう少し流れるでしょう。




この電池2個並列接続で概略の連続運転時間を計算すると

8000mA/h x 2個(乾電池)=16000mA/h

16000÷320=50h

連続運転時間は計算上50時間となるので時間は十分持ちますね。

電池1個でも良かったかも・・。(笑)


一晩明けて・・。


さていきなり予備テストもしないで愛南町から大月町までアジを

入れて運搬してみました。 

死んでないだろうな・・・。

蓋をあけるときドキドキします。!

もっとも覗き窓がクーラの蓋に開けてあるので

見た瞬間にわかるのですが。^^;




アジカンを車で何十キロも移動したのにとても海水は綺麗でした。

ヤエンを始めて時間が経っても水換えの必用がないくらいとても綺麗で

アジも元気でした。














この装置の結果はとても良好でした。

水換えをあまりしなくても酸素を含んだ水が強制的にクーラー内を

循環し見る限りはとても水質がきれいに保たれているようです。(^^)

水綺麗、アジ元気!

・・・・・・・・・・・

さて家に帰ってからスキマーを分解して掃除をします。




ペットボトルも簡単に洗えます。(最悪汚れたら交換したらいいし・・。)




細かい所は古い歯ブラシでゴシゴシっと。(^_^;)




(*^_^*) わーい!とても綺麗に洗えました。




で、肝心のヤエンの結果は?

それは次回のお楽しみに・・。

by,izuyan