プロの仕事 (和斧の修理) ― 2023年03月20日 06時01分
斧で切り株の根っこを伐採中に
不注意で柄を木に思いっきりぶつけてしまい
柄にヒビが入ってしまいました。
がーーーん。
先祖から受け継いでいる大事な和斧なのに。
・・・。泣
斧の柄は硬い樫の木です。
使ってる最中にポキンと折れたら危ないし
やっぱ交換するしかないなあ・・・。
何店かのホームセンターなどを回るけどこの和斧に
ピッタリ合いそうな柄が見つかりませんでした。
しかたなく削れば使えそうな樫の柄が有ったので
買ってきました。
値段は2000円ぐらい。
柄の先端は元の柄よりかなり太いです。
幅も高さも削らないとそのままでは入りません。
軽くマジックでケガいてみました。
かなり削らないと和斧に入りません。
はてさてどうしたものか? しばし悩む。
本来ならばizuyanが自分で削ってやりたいところですが
失敗するとせっかく買った柄が無駄になるし
今回はちょっと綺麗に加工する自信がありません。
そこでひらめきました。
ここはプロに頼もうっと。^^;
友達の大工さん(同級生)にLINEでお願いしてみると
気持ちよく”持っておいでや~”とのやさしい返事。
斧の刃をピカピカに砥石で磨いてから
さっそく次の日の朝、缶コーヒーを手土産に持っていきます。
プロはどうやって加工するのかと興味津々で見てたら
なんと見たこともない機械で・・・。
”この機械もうあんまり使っていないんだけど”と言って
装置のカバーをめくり柄をセットします。
なんとこの装置、のこぎりの丸刃が4枚付いてます。
これは 『ほぞ』 を作る機械だそうです。
今は無きRYOBI製(現:京セラ)
柄をセットしてスイッチ・オン!
4枚の、丸のこ刃が同時に高速回転して唸りをあげます。
グオーん!
ひえーー
これはすごいわ!
あっという間に切っていきます。
さすがプロの道具ですね。
1台欲しいけど高そう・・。^^;
このあともプロの仕事を手際よくみせてくれます。
段差を電気カンナで削って
こんなもんかな?
おお!ピッタリ
トントン
さすがプロ!手際が良いな。
と褒めていると、
面取りぐらいは自分でおやりや!とサンダーを渡されます。
ははは。
この作業はizuyanです。↓
そして取れないようにクサビを入れて完成です。
いい感じにできました。↓
”ヤエンでキロオーバのアオリイカが釣れたら
こんどお礼に持っていくけんね。”と言うと
” 楽しみに待ってるよ!よろしく! ”
これでヤエンに行くいい口実も出来ました。(^o^)
元の柄よりちょっと長くしました。↓
このくらいの方が打ち込んだ時に力がはいるもんね。
家に帰って、代々伝わる焼印を押します。
そして友達が言っていたことを思い出しました。
和斧には片側に三本線と反対側に四本線が入っていて
それぞれ意味があるんよ!
TVでやってたけど意味は忘れた。
へえ~。
今まで全く気が付かなかったけど側面の線の数が違うって!
ホントだ!確かにそうなってる。
気になったのでネットで調べました。↓
三本・四本の線は樵(きこり)の作業を見守る山の神様の信仰の産物で
三本の線は「ミキ」で「神酒」を表し(御神酒のこと)
反対側の四本の線は「ヨキ」で「四気」(または「四大」)を表しているそう。
四気とは太陽・土・空気・木を育てる気のこと。
四大は地水火風のこと。
また斧を”よき”と呼ぶこともこのことに由来するそうです。
伐採する前に斧を樹に立てかけて、山の神様が与えた樹木を
使わせていただくことへの感謝と伐採の許可、作業の安全を祈ったそう。
木が倒れてきても「身=3」を「よける=4ける」との縁起担ぎで
言葉遊びの意味もあるということです。(^^)
和斧に線が入っていてこんな意味が有ったなんて
柄を交換しなければ絶対気が付かなかったなあ。
これからも大事にしていこうっと。
izuyan家に伝わる?大小2本の斧↓
古道具になるけど山の倉庫に
保管してまだまだ使いますよ。(^o^)
しかしプロの道具と仕事の手際良さは
はやはりすごいですね。
はやくキロオーバのアオリイカを釣ってお礼をしなければ。
と心に誓うizuyanでした。^^;
by.izuyan
コメント
_ ポテ☆ ― 2023年03月30日 12時07分
_ izuyan ― 2023年03月30日 21時08分
ポテ☆さんこんばんわ~。
次の目標は1キログラムオーバのアオリイカ。
次の釣行の結果は、ははは。
斧の線なんて今まで気にしたこともなかったけどやっぱり
神秘的な日本(和斧)の斧は伝統を感じていいですね。
でもハクスバーナなどの洋斧も使ってみたい気がします。
子供の頃のお風呂は薪だったのでいつも薪割りやってたんですよ。
なので薪割りは上手です。
あ!歳がバレルな・・。^^;
次の目標は1キログラムオーバのアオリイカ。
次の釣行の結果は、ははは。
斧の線なんて今まで気にしたこともなかったけどやっぱり
神秘的な日本(和斧)の斧は伝統を感じていいですね。
でもハクスバーナなどの洋斧も使ってみたい気がします。
子供の頃のお風呂は薪だったのでいつも薪割りやってたんですよ。
なので薪割りは上手です。
あ!歳がバレルな・・。^^;
_ ポテ☆ ― 2023年04月05日 14時30分
自分ちも薪で風呂を沸かしてました。
もちろん薪割も小さいころからやってました。
稲木を運んだり、薪割りをしたことによって基礎体力がついたと今は思ってます。
小学校、中学校時代、剣道部だったのですが、薪割は効果があったと思います。
もちろん薪割も小さいころからやってました。
稲木を運んだり、薪割りをしたことによって基礎体力がついたと今は思ってます。
小学校、中学校時代、剣道部だったのですが、薪割は効果があったと思います。
_ izuyan ― 2023年04月07日 04時11分
ポテ☆ さんおはようです。
そうですか・・。ポテさんも薪割りを・・。
パカーンと割れると気持ちいいですよね。
お湯が湧きすぎるとゆでダコみたいになったのを覚えています。
不便だったけど懐かしい昭和。
そうですか?剣道部でしたか。
自分は中学の時、なぜか柔道部でした。^^;
そうですか・・。ポテさんも薪割りを・・。
パカーンと割れると気持ちいいですよね。
お湯が湧きすぎるとゆでダコみたいになったのを覚えています。
不便だったけど懐かしい昭和。
そうですか?剣道部でしたか。
自分は中学の時、なぜか柔道部でした。^^;
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それにしても斧の線にもそんな理由があったとは、勉強になります!